JO

秒速5センチメートルのJOのネタバレレビュー・内容・結末

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

2回目の鑑賞。

めちゃくちゃよかった。
これは最初IMAXじゃなくていいわって思ってたけど、IMAXでよかった。
ほんまに感動した。

なんでこんなに少年少女のあの言葉にできへん感情を、こんなにもエモーショナル(ありのまま)に描き出せるん。
ほんまにすごい。

感情とか感覚を言葉で表現するのが天才的すぎる。
まさにそれって感じやし、それもなんか個人的な感覚を伴う表現。やからこそよけい"自分のもの"として感じられる。

新海誠作品はほんまに二次元の世界に引きこまれる。
けどその二次元が圧倒的エンタメ二次元なんじゃなくて、自分の心のなかにある、かつてあった、ところに触れてくる。

ほんまにこれ映画館で、IMAXレーザーで観れて感動。まじよかった。

コンビニでかかってる音楽(BGM)がそのままメインに切り替わる演出最高すぎるやろ。天才か、
ほんで『One more time, One more chance』に合わせて切り替わっていく映像。これほんまに天最高やろ。すごくいい、

「コスモナウト」のコンビニでメール打ってて、宇宙のポスター映るとこ、『ほしのこえ』を彷彿とさせたな。てか全面的に『ほしのこえ』要素も散りばめてるよな。

「桜花抄」の電車が遅れたときのあの心情、手紙が飛ばされた時のあの心情、ほんまにわかる。痛いほどわかる。ほんまに痛い、苦しいよな。
すごすぎる表現の仕方が。

キャラクターがナレーションしてても全く気にならずに小説読んでるかのような感覚で観れるのは、全面的に終始"キャラクターの心情"を描いてるからやろうな。
この映画に映る全てがキャラクターの心情とかその物悲しさを演出してる。
んで背景すべて美しすぎる。
新海誠、なんでこんなに日常を、なんともないはずの光景をこんなにも美しくエモーショナルに描けるん。
んでこれ観たあとはその日常のなんともないはずの景色がちょっと違ってみえるねん。ほんまにすごい。

昔初めて観たときは最後終わり方とかほんまに暗くて鬱っぽく感じたけど、今回は違ったな。
明里の方へ行く(追いかける)んじゃなくて、背を向けて自分の方向へ進んでいった…
ほんであの表情。
たぶん、あれが一歩を踏み出した瞬間やった気がする。
JO

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