ハナツバキ

題名のない子守唄のハナツバキのレビュー・感想・評価

題名のない子守唄(2006年製作の映画)
4.2
この映画のメインテーマを久しぶりに聴き直しました。
この曲がとても良かったので鑑賞後購入したものです。
音の響きが映画館で観たことを蘇らせる気がします。
この曲を聴くと不幸だった主人公の女性の身に起こった出来事が最後は浄化されていくような温かなメロディーに包まれる気分にさせてくれます。
東欧からの人身売買に暗い過去を持つ女性が恋人を殺され(ゴミ捨て場の描写が残酷さを印象付けていました)それと対比させるかのような苺のシーンが良かったです。(多くは語られませんが)
映画の前半は緊迫して何故主人公の女性がある家庭を見張って何をしようとしているのかが謎でしたが、ある女の子のいる家庭にベビーシッターとして入り込み、その女の子に倒れてもそれに負けない特訓をする所が描かれ厳し過ぎるほどの愛を見せつけられ、最後は成長した彼女が見られるのですが、若い時の主人公と幼かった子が成長して再会した時の主人公の姿は当然若くはなくなっていて、遠くから撮影
された風景でしたが饒舌には語られない所が観客の想像に任せる感じがありモリコーネの音楽がうまくマッチした映画だと思いました。
ハナツバキ

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