Filmarksでは「TSUTAYA」「TSUTAYAプレミアム」のレンタルのみの表示だけど。
アマプラの無料配信でも観れるのだ!!
(2022/11/8時点)
以前から観たいと思っていたので、アマプラで見つけた時は小躍りした。
とあるレストランを舞台に、愛憎渦巻く一夜を描く。主演はダニー・アイエロ。
冬のニューヨーク、トライベッカ。ギャングの手によってエンリコという男が殺された。そして、イタリアン・レストラン"ジジーノ"では、今日も変わらずディナーラッシュの時間が訪れる—— 。
厨房は戦争。
しかし、この店ではフロアもまた戦争。
妻に先立たれ、この日友人をも亡くした"ジジーノ"のオーナー・ルイ(ダニー・アイエロ)。そして彼の息子であり、店を早く継がせて欲しいと思っている料理長のウード。
借金を抱えながらもギャンブルに金を注ぎ込んでしまう副料理長。現代アートにうるさい老紳士。料理評論雑誌の記者の女性達。バーカウンターで人間観察を楽しむ男。どんなクイズも即座に答えるバーテンダー。そして、エンリコを殺したギャングが2人…。
決して広くはない店内で、様々な思いが交錯する。
次から次へと客が詰めかけ、火曜日だというのに、客の数は250人を超えた。
ギャングが入店した事で流れる不穏な空気。「料理を待たされている」と苛つきを隠せない客達。怒号が飛び交う厨房。
この緊迫感が堪らない。
次々に仕上がっていく料理も、
台詞の端々も、
何もかもが洒落ている。
そして、何よりも洒落ていたのが終盤の隠し味である"オチ"。この風味がまた格別。
店内の喧騒も、慌ただしい厨房も、ダニー・アイエロの渋さも、何より群像劇である事も。全部好き。