こぅ

キャット・ピープルのこぅのレビュー・感想・評価

キャット・ピープル(1942年製作の映画)
3.9
'22〜'23冬のホラー/ミステリー④

’81年、ナス・キン リメイク作のが有名⁈な本家で、ジャック・ターナー監督による、【古典ホラー】。


セルビアのある村に伝わる猫族の邪悪な伝説。
豹に変身する事を恐れ、夫、オリヴァー(ケント・スミス)の愛を素直に受け止める事が出来ずに苦悩するイレーヌ(シモーヌ・シモン)は、やがてその呪われた宿命ゆえの悲劇を巻き起こす…。

動物園で豹をスケッチするイレーヌとオリヴァーの出会いからテンポは上々。
不吉な絵、、
意気投合した翌日のペットショップでのイレーヌに対しての異様の提示(伏線)も抜かり無い。

オリヴァーの職場には、同僚のアリス(ジェーン・ランドルフ)がいた。

結婚後もオリヴァーに親身なアリスに嫉妬、反発するイレーヌ、、

愛の為に精神科で催眠療法。
オリヴァーは、献身的な満点夫だな。

本作の難点は、
イレーヌよりもアリスが魅力的なキャラ(美人キャスティング)で、ずっと身近にいながら今迄何故⁈という疑問を抱かせるところ。
↓シモーヌ
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSje8S_t7vf2k6fUU4EGAlKLPLQI2Pt7ZO9cw&usqp=CAU
↓ジェーン
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTEkoCyLMHCrhSxu-2i6hu02hbFnvlxQ-bwDQ&usqp=CAU
 
雨や雪の降る、というシチュエーションが個人的に好感。
派手なヴィジュアル は一切なくも心理的に恐怖させる陰影の演出(工夫)は素晴らしいに尽きる見どころ。
カット割が少なく、
ローキー・ライティング もムードを演出している。
夜道ストーカー、
【1人プールで恐怖】ってシチュエーション、数々のホラー映画に影響を与えているのだろう。
兎に角、撮影と演出は観る価値があった。

本作の特徴は、
イレーヌを完全悪では無く、愛憎の◯劇(◯害者)として描いているが、かと言って観る者に同情させるような余地(作り)は与えていない。

禁断、
イレーヌと◯◯すると、悲劇が、、
嫌いな相手には拒まない。


ラストは急ぎ足、雑な印象。
こぅ

こぅ