アキラナウェイ

9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.2
元々は監督のシェーン・アッカ―が学生時代の2005年に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のアニメーション・ワークショップで課題として制作した3D短編が事の始まり。

その短編がティム・バートンの目に留まり、長編映画化が実現したんだとか。

人類が滅亡し、終末世界と化した地球。1体の人形"9"が目を覚ます。自分と同じようにナンバリングされた仲間達。そして、襲いかかる機械獣"ビースト"。何故自分達は造られたのか。人類は何故滅びてしまったのか。9は仲間達との旅を通して、その答えに辿り着く—— 。

世界観やビジュアルは好き。

人形達の身体は麻布で覆われ、
目元はゴーグルを装着しており、
ジッパーがあったり、
個体によって区別があるのも堪らない。

1〜9の人形達にはそれぞれ個性があり、命を吹き込む声優達も魅力的。

最後に目覚めた9はイライジャ・ウッド。鳥の頭蓋骨で顔を隠した女戦士7はジェニファー・コネリー。隻眼の5はジョン・C・ライリー。リーダーであり、保守的な性格から9と衝突しがちな1はクリストファー・プラマー。

僕の推しは女戦士の7。
アクションをクールにキメてくれる、強くてカッコ良いキャラ。

…なんだけど、ストーリーとしては間延びしている感は否めず。物語に強烈に惹き込まれるというより、見て楽しむタイプの作品。元が短編なので致し方ないかなぁ。

サクッと楽しみたいなら
"ナイン"じゃなくて全然アリ。








最後、ネタバレ。
仲間達を弔って終わり、じゃなくて生き返らせて欲しかったなぁ。