Toineの感想文

魔の家のToineの感想文のレビュー・感想・評価

魔の家(1932年製作の映画)
3.5
【登場人物の癖が強くて笑ってしまう】
助けてもらおうと訪問したお家にはキチ○イ一家が住んでいた系映画の原点?な古典作品。
こういうプロットが1930年代から存在したことに驚愕いたしましたわ。

屋敷の召使い役のボリス・カーロフさんがはまり役でした。
髭面に危ない目つき。完璧だ。
化け物や怪しい人物を演じさせたら世界一なのではないでしょうか?
同監督作品「フランケンシュタイン」シリーズでの化け物役も素晴らしくはまっていましたし。
とりあえず今作で扉の隙間からこちらを覗くカーロフさんの風貌と表情が100万点!

全体的に大雑把ではあるものの風や影を活用した現代に通じる演出もしっかりありました。
物語も不穏な雰囲気を醸し出す静かなホラーかと思いきやわちゃわちゃしたコメディ調で意外でした。
が、その明るさや雑な部分に温かみが感じられてとっても楽しく鑑賞できました♬