ルシール・アザリロヴィック監督のデビュー作品…。
パートナーであるギャスパー・ノエ監督が製作・撮影・美術を担当…。
グリム童話の『赤ずきんちゃん』をモチーフにした…さながら大人たちの森に迷い込んだ少女『黄ずきんちゃん』…グリーンをアクセントにイエローを強調したカラートーンや映像のザラつき感も好み…。
舞台はパリ…原題は作中でも出てきますが…
« La Bouche de Jean=Pierre »
(ジャン=ピエールの唇)
つまり…"狼"はジャン=ピエール(おじさん)…。
ある日…12歳のミミの目前で母親が大量の薬を飲み自殺未遂…辛うじて命は取り留めたものの…ひとりになってしまったミミはソランジュおばさんに一時預けられることに…。
彼女のアパルトマンには恋人のジャン=ピエールも同居…"狼"です…。
狭い物置が与えられ…見たくもないおじさん&おばさんの夜の生活を目の当たり…おじさん脱いだら凄いです(⊙⊙)ファッ!?…そして都合の悪い時は外に追いやられるミミ…。
狭い空間はミミの心と同様…とっても苦しい…。
そしてソランジュおばさんが留守になると…"狼"が動き出します…普段大人しく、ほとんど喋らないミミに気持ち悪い囁きと共に好色を示すのですっს
ジャンおじさんが子供の性犯罪のニュースを喰い入るように見つめる様子も不気味…しかしこの不快な緊張感も警鐘のように捉えられます…。
突然、目に飛び込む『教訓』…文字通りの作品と受け止めました…。
スタイルはノエ監督の『カルネ』『カノン』にとても近いです…重低音の効果音『ドーン』を含め編集がよく似ています…ただ今作は一貫して少女ミミ目線で描かれていて怪しいダークな寓話性もルシール監督ならでは…。
また、耳のアップが多用され…少女のミミという名前と掛け合わせた邦題が『ミミ/MIMI』??…まさかのダジャレ?? …
〜〜〜⚠︎以下ネタバレ含みます⚠︎〜〜〜
救いだった同じアパートに住むアラブ系のお兄さんたち…そこにもジャンおじさんは介入し、ミミは行き場を失います…。
そして母親のところに行きたかったミミは奇しくもその母親と同じ行動を取ってしまうのです…ここでのカメラのカットバックがカッコいい…。
無事助かり、病院から帰宅するソランジュおばさんとジャンおじさん…
ラストのおじさんの台詞に氷つきます…怖っს
thanks to; ちぃしゃ〰︎ん ⋆⑅࿐𓏸ꨄ