月うさぎ

ラブ・アクチュアリーの月うさぎのネタバレレビュー・内容・結末

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスおめでとう!クリスマスだからいいよね!なんでも許されるよねってノリでどうぞ。
クリスマスをテーマにしたハートウォーミングな恋愛群像劇。ということで観てみましたが、ごめんなさい。私にはこの映画はドハズレです。(T_T)

部分的には色々ステキなシーンがありました。
キーラ・ナイトレイはめちゃくちゃきれいでしたし、彼女の結婚式シーンでビートルズのAll You Need Is Loveが演奏されるのも感動でした。
コリン・ファ―スのプロポーズの場面は感動的だし、アラン・リックマン(スネイプ先生ね)とローワン・アトキンソン(Mr.ビーンですよ)の二人の滑稽なシーンには笑いました。
役者は有名どころがでていて、特にエマ・トンプソンは上手いですね。
でも、正直それだけのお祭り映画でした。

恋に堕ちるのに説明はいらないです。しかししかし、あまりにも浅い。浅すぎる。
例えばイギリス首相が下層階級モロ出しの(初対面でクソとかおしっことかふぁっくとかそういうこと口にする)メイドに一目ぼれして仕事が手につかなくなり、嫉妬からセクハラのアメリカ大統領とケンカ腰の外交を展開。
なんてありえません。
相手役が全然きれいじゃないのもどうなんですかね?上流階級じゃないって表現のつもりですかね?

というか、きれいな女はキーラ・ナイトレイだけですね。

この映画はアメリカにケンカを売っているのか?とも思いました。
アメリカ女は尻軽でイギリス男がいけばすぐに群がってきて、より取り見取りでセックスし放題。
そういう妄想変態男が出てきますが、なんとその通りになります。
ふざけるのも大概にしなさい!私はアメリカ人じゃないけど、それでも怒りますよ。

すべてはコメディってことで許される仕掛けです。
コメディをも甘く見ている気がする。

落ち目のロック歌手の再起というのが全編通してひとつのテーマになっていますが、下品すぎる笑いに終始しています。
まあ、それはそれでいいんですが、(ビル・ナイだし)これを見た方がどこかで「ミック・ジャガーとキース・リチャーズを合わせたような」と評しているのを見かけて血管が切れそうになりました。
あんまりだ~~。それはないよ~。
彼がやっている曲はロックじゃなくてアメリカのカントリー・ミュージック(演歌みたいなもん)です。

大勢の人間が出てき過ぎるので人間的な描写はほとんどありません。
エマ・トンプソンが気の毒で、切なすぎるシーンくらいでしょうか。
クリスマス前の5週間の男女のドタバタが入れ代わり立ち代わり展開して、繋がってきて、いろいろな人間関係のサンプルがあれもこれもと紹介されるって感じ。

大恋愛はナシです。
夫婦の愛、不倫の誘惑、片思い、初恋、言語の壁を越える愛、
同士愛、身分違いの愛、
まあそんな愛の見本市みたいな感じです。

誰にでも恋は訪れるといいたげ。
男女が発情しあっているのを眺めるのが楽しけりゃどうぞ。
って感じです。

ひゃ~~ごめんなさ~い。こんなに悪口書いて。<(_ _)>
部分は良かったんですよ。
でもこの映画の場合、いつもと逆で、思い返すとダメなところが次々思い出されてきて、いい部分を忘れていく感じで。
私の中で結構ワーストな映画になりつつあります…

注意:PG-12指定。ちょっとオトナの表現があります。
なんてありましたが、はっきり書いておくべきでしょう。
AV俳優同士の素っ裸の性交撮影シーンを含みます。と。
家族で観た人は特に悲劇です。

AVのセックスシーン撮影中に会話してたら互いの人間性を愛してしまう
そんなのありえます???
もっとまじめに仕事しろよと思いましたよ。(^_^;)
月うさぎ

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