eco

野菊の如き君なりきのecoのネタバレレビュー・内容・結末

野菊の如き君なりき(1955年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

授業関連。映画の半分以上を回想が占めるにも関わらず、その回想シーンでは常に楕円形の枠で囲まれており、画面のショットがかなり制限されているのが新鮮。
話はありきたりの切ないラブストーリー。映画冒頭で勉学をさせて貰えないたみこが不満そうな様子を示すシーンがあっただけにフェミニズム/男女平等といったテーマを期待したが、その後は恋愛に現を抜かしまさおを想い続ける消極的なステレオタイプの女性像に終始したので残念。しかし、冒頭にそうしたフェミニズム的意見を申したたみこが叶わない恋愛を通して最終的に見合いで幸せではない結婚をし、死に至るという消極的な女性に変わってしまうということが当時の女性の社会状況を示唆しているようにも取れるかもしれない。
eco

eco