工藤蘭丸

無防備都市の工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

無防備都市(1945年製作の映画)
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ロベルト・ロッセリーニ監督1945年の作品。これも初めは『戦火のかなた』と二本立ての自主上映で観たんだけど、やはりフィルムの傷み具合が酷くて、見れたものじゃなかったかな。料金は500円ぐらいだと思ったけど、横浜から東京まで交通費を掛けて行って、損をしたものだと思ったものでした。

でも、その後2013年にビデオで観てみたけど、なかなかの傑作でしたね。ネオ・レアリズムモと呼ばれた、戦後イタリアのロケ撮影は、電力供給が不安定でスタジオが使えず、やむなく外で撮影することになった結果生まれたものらしいけど、それが人々の心を打ち、映画の歴史を変えることになったものでした。