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幽霊西へ行くのこぅのレビュー・感想・評価

幽霊西へ行く(1935年製作の映画)
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フランスのルネ・クレール監督による、
イギリス産、幽霊引越し【ゴースト・コメディ】。


18世紀、スコットランド。
グローリー家は、宿敵、マクラガン一味と対立していた。
主人のギャビン・グローリー(モートン・セルトン)は、煽られるもご老体で出征は無理。
イケメンで女垂らしの息子、マードック(ロバート・ドーナット)に望みを託した。
マードックは、女達に謎かけして、答えられないと、お仕置きとしてキス を皆にしまくっているチャラ男。
無事に出征を見届けて、父、ギャビンは息絶えた。
が、マクラガンを前に余りに 情けない死に方 をしたので、父は成仏を保留にし、一族の名誉を挽回するまで、グローリー城に幽霊として彷徨うよう命じた、、

そして20世紀。
グローリー城の持ち主、ドナルドは、借金返済の為に城を売却しようと考えていた。
借金取り達が押し寄せる中、現れた買い手は、アメリカ人のペギー・マーティン嬢(ジーン・パーカー)。
ドナルドと会う。
ペギーは、両親を連れて改めて晩餐に招待された。

午前0時過ぎたあたりで帰る事に。
0時過ぎには幽霊が出るので、その前に帰ってもらわねばならなかったが、家政婦が気を利かせて時計を1時間早めていたお陰で現れなかったのだ。
だが、帰り途中で時計の狂いに気付いたペギーが知らせに戻って来た、しかも泊まりたいと申し出る。
0時の鐘が鳴り、ペギーは民族衣装を着た幽霊とご対面〜。

翌日、ペギーの父、マーティン氏(ユージン・パレット)城は成約したが、
分解して船でフロリダへ運ぶと言い出した。
ドナルドは断ったが、ペギーに惚れていたので承諾した。
寝て起きたら幽霊は船上だった。
その後、ダンスホールに現れて消えた。

アメリカでは、幽霊の輸入 を歓迎して大盛り上がり。
だが、.

パーツを組み立てて完成した、
お城初お披露目の日に
偽幽霊を出す演出/芝居を考えていた。

急ぎ足だが、
クライマックスにマードックにとってのチャンスがやってくる。


締めは勿論、、


総評:
シンプル且つテンポ良い展開でアメリカへの風刺も効いているのが特徴。
特撮のクオリティも高い。
’45年、クロード監督の【乙女の星】の本家⁈というくらいプロットが 酷似 していて、本作を下敷きにして発展/昇華させたのであろう 元ネタ と推察すると興味深く、観比べも一興。
こぅ

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