エーデルマン博士のもとにドラキュラと狼男が、自分の特殊な境遇について相談にやってきて、やがてフランケンシュタインの怪物も登場する。
一方博士は、ドラキュラの血に感染し…。
前年の3大怪物揃い踏み『フランケンシュタインの館』の続編。
前作は史上初の三大モンスター夢の競演だったのだが、続編では新たにせむし女が加わり、失笑度は増すばかりだ。
怪物役3人は前作と同じ俳優がつとめます。
またライオネル・アトウィルが、『フランケンシュタイン復活』(1939)、『フランケンシュタインの幽霊』(1942)、『フランケンシュタインと狼男』(1943)、『フランケンシュタインの館』に続いて出演と、シリーズ三作目以降の皆勤賞ものです。
原題は"HOUSE OF DRACULA"。
せむしの女は博士の下で働く看護士。
『ドラキュラとせむし女』。
せむし男、じゃなくて女です。
ニーナという看護婦がせむし女だが、まだ若くルックスも比較的良い方である。
性格も優しく、かなりの常識人。
というか、せむしっていう以外は本当に普通の優しい人。
しかも健気でナース服なので、お嫁さんにしたいタイプ。
そう考えると何ともすごい邦題である。
このあらすじで分かるように、かつて人類の脅威だったはずの怪物達がただの病人に成り下がり、もはや昔の威厳もへったくれもありません。
スーパーモンスターたちが揃いも揃って、悩みを解決してほしいと病院に集まるところが笑える。
ドラキュラが「太陽にあたると死ぬんですが…。」と真面目に相談するところなんて最高。
ドラキュラも狼男も前作で死亡したはずなのに、なんの説明もなく当たり前のように生き返っているし。
フランケンシュタインの怪物も殆ど眠ってばかりで、ドラキュラや狼男と異なり話に絡んでこないので、正直いなくても問題になりません。
でもまぁ、期待していないで観ましたが、そんなに悪くない映画なので、興味のある方は見て損はないと思います。
ちなみにこの映画、小学生の時に一度観たことがあり、夏休みの自由課題で『ドラキュラとせむし女』の感想を書こうと辞書をひくも、やはり小学生向けの辞書には「せむし」は載っていなかったので頓挫したのは良い思い出。