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パプリカのminamiのレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
3.0
ようやく観られた!!!!!

かねてよりずっと観たくて、でも子どものころはひとりでは怖そうで観る気になれず、大学時代、当時付き合っていた彼と好きなDVDを借りて観ようという話になり、今こそチャンスだ!とちゃんと話し合ったうえで一緒に借りたのに、いざ観ようとした瞬間に「俺やっぱそれいいや~」とか言い出して、なぜか彼お気に入りの『ワンピース』を観させられたという苦い記憶がついに上書きされるときが来ました。
(待って……しかも今気づいたけどなんとその彼の誕生日に観ていた……)

ここまで引き延ばしたのだから、まったく期待外れの作品になってしまいそうだなぁと思ったけど、ちゃんとおもしろかった。

先に気になる点を挙げるなら、夢の中で急に某さんが敦子にキスしてきたのと、エンディングで某さんが敦子のことを好きだったっぽいことが判明する箇所、どっちも要らんだろと思った。

べつに好きでもいいけど(正直あの年の差はキモいけど)、であれば、もっと互いの魂が近しい感じを事前に描いてほしかった。
急に不要な情報を後出しされたみたいな感じがした。
原作ではもっと丁寧に描かれていた部分なんだろうか。

あと個人的には恋愛要素も不要だと思ってしまったけど、まぁそういうのがあったほうが物語がうまいことまとまるのかなー。
主観としては、信頼関係は恋愛を発展させるものとは限らないと思っているので、ご都合主義に感じてしまったり……。

ほかの部分はとても好みだった。
とびきり明るくて不気味なパレードも(原作未読なのでどういう表現なのかわからないけど)映像化すごいなぁと純粋に思ったし、『インセプション』好きとしてはたぎるシーンが多々あったし(ノーランが参考にしたって公言していたらしいね)、展開も早くて最後まで駆け抜けるようだったし、期待どおりです。

あとはめちゃめちゃ細かいところをいうなら、みんな姿勢が悪い(というかストレートネックっぽい)のが気になった。
これは絵柄の問題なので他意はないと思うのだけど、敦子は背筋まっすぐに描いてほしかったなと。

バーテン役で今さんと筒井さんが特別出演していたのは、制作側の楽しんでいる感じがあってよかった。
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