ひろゆき

50回目のファースト・キスのひろゆきのレビュー・感想・評価

50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)
3.4
銀幕短評 (#123)

「50回目のファースト・キス」
2005年、アメリカ。 1時間39分。

総合評価 67点。(旧作紹介ラインのギリギリ)

原題は「50回の初デート」。
毎日毎朝 目覚めると、ある日以後の記憶をまったく失ってしまう障害をもつ女性を恋した男が、その試練にめげずに一途な深い愛をつらぬく物語。主演女優は、「チャーリーズ・エンジェル」のドリュー・バリモア。主演男優は知らんひと(でも うまい)。最近 日本でテキトーに同題でリメイクされている。

自然がとても美しい ハワイのオアフ島が舞台。全編 ギャグ(おもに下ネタ)を無数に繰り出してくるが、まず無害ではあるものの まったくツマラなく、そのうち思わず吹き出すものは1割にも満たない。マイナス10点。

しかし肝心のストーリーは とてもしっかりしている。前半はギャグの詰め込み過ぎで進行がモタモタするが、主人公が彼女のために あれこれと工夫を凝らし始めるところから 大きな車輪が回りだす。脚本と編集がうまく、時間の経過をバランスよく巧みに切り取って、観客をなるほどと納得させる。

最後の締めくくりのシーンは、見事としかいいようがない。思わず泣きそうになったぞ。あきらめずにがんばれば、少々のハードルを乗り越えて 人生はうまくいく気がしてくる。一日一日がそのハードルだと この映画は教えてくれる。
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