おばの葬式に出席するためにバーブ(バーバラ)は兄と共に墓地にやってくる。
現場に人影はなく、突然時間が止まったよう。
そこにゾンビが現れ2人を襲う。
バーブは命からがら逃げ出し、済んでのところベンという青年に助けられる。
ロメロ巨匠の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』のリメイクで、3D映画。
もちろん2Dでの鑑賞です。
ちなみにリメイクは『死霊創世記』に続いて2回目。
本家『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の映像を使ってるシーンがあったり、登場人物の名前も同じ。
冒頭、男女の兄弟が墓参りに行くシーンを観た時点で、古参のゾンビファンは涙するはず。
ゾンビと格闘した際に携帯電話は落とすし、逃げ込んだ農家の電話線は切断され、文明の利器は消滅。
ジョージ・A・ロメロの暗黒時代と同シチュエーションに相成ります。
ただしリメイクといっても、冒頭の墓場シーンと登場人物の名前が同じだけで、展開もゾンビ発生理由もオリジナル。
この映画は『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』をベースにしたパロディ映画のような感じで観るのが良いのではないでしょうか。
『バイオハザード』みたく全世界的な物じゃ無くて、火葬場⇔農家だけに焦点を絞ったミニマムな作品だけど、個人的には嫌いじゃない。
主演のお姉さんが美人だったのと、裸のお姉さんが出てくるところも褒めポイント。
また、主人公がスカートやぶった時、パンツみえました。
エロシーン、3Dで観たかったな…。
ゾンビの姿はなかなか素敵だった。
腐敗の進んだ死体がゾンビ化したひと達はそれなりに良い感じ。
しかし、映画は通常のゾンビものとなんら変わることなく、追い詰められた人間のエゴや、ゾンビを生んだ男の恐るべき素顔などもほとんど描かれていない、ちょっと退屈な展開となってしまった。
ゾンビは手で押すだけで倒れる、スコップで叩いても倒せる、オッサン1人で対処し続けれてた、動きが超スロー。
グロさもないし、怖さもないし、ダラーっと進んでいきました。
そして結局、ゴタゴタしているうちに全てを放り出すような形で唐突に物語が終わってしまう。
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』のリメイクとして話題にはなるけど、本来のゾンビ映画からしたら可もなく不可もなくってレベルかも(やや不可より)。
最近のゾンビはやたら動きが速いし、力も強いのですが、今回のゾンビなら、うまくいけば私でも生き残れそうな感じです。
というか、映画内でも真面目に逃げればたぶん逃げれるね。
ゾンビに襲われて家に立てこもってるのに普通に世間話してたり、トイレ行って来るとか言ったり、着替えてくるとか。
その余裕はどこからくるのかと。
ただ観終わった後、自分も感染したらしく焼肉屋へ直行した。
しかしアメリカのホラーってすぐマリファナ吸うよね。