正義の味方バットマンが、4人組の凶悪犯による極悪非道な作戦を阻止していく。1966～68年に放映されたTVドラマシリーズ（アダム・ウェスト版）の劇場版。ティム・バートンがダークヒーロー路線を確立させる以前の、アクション・コメディ路線。
登場する悪役はジョーカー、ペンギン、リドラー（ナゾラー）、キャットウーマンの4人。手作り感満点のコスチュームが、キッチュな味わいを醸し出しており、とりわけキャットウーマンのお尻、ロビンのイチモツに意識が向いてしまう。
バットマンの泰然自若とした超人ぶりと突拍子もない奇想の連続性に身を委ねながら、「ツッコミが止まらない状態」に浸るためのエンタメ作品。バットコプターが登場する場面で、カメラマンが映り込んでいるところにも注目すべし。
爆弾処理シーンの名台詞「Some days you just can't get rid of a bomb（爆弾処理に失敗するときもあるさ）」を覚えておくと、海外の映画マニアとの親交が深まること請け合い。DVDに収録されている、広川太一郎＆井上和彦の日本語吹替も絶品そのもの。
