たまち

グリーンマイルのたまちのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンマイル(1999年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます



・長さを感じさせない、まとまりもオチもしっかりある映画だった。
・まさかネズミが最後まで関わってくるなんて笑。Mr.Jingles登場の音楽が好き。

・光の使い方が素敵。高窓からスポットのように執務机のポールを照らす柔らかい光、初っ端の農村の絵画のように暖かい太陽光、コーフィーが力を発揮する時に飛び散る火花と顔のコントラスト、拘禁室の暗闇。

・とはいえEduardの死刑はきつかった。。。リン?青い炎がつくのも変にリアルに感じたし、匂いまでしそう。ネズミのせいでいいやつに見えていたけど殺した数も多いし因果応報はきっちりとしている作品。


・嫌な奴は本当に嫌な奴で助かる。あまり物事の是非を考える隙を与えないでくれる。嫌な奴!
・看守Suquadはとことんいい奴たち。死刑を荘厳な儀式にすることで囚人の尊厳を守り、自らをも守っているのだろう。


・いやに現実的な刑務所や電気椅子シーンと、ファンタジーなシーンのバランス。HALの妻のために脱走するシーンの蛍なんかは本当に童話の世界みたい。
・初っ端の、眩しい麦畑のようなところで穀物越しに、行方不明の姉妹を探すスローとかはすごく好きなタイプの映像で一気に引き込まれた。

・そもそも問いかけでもないが、、、Johnを望み通り死刑にしたことは間違っていないはず。『悪い』使い方を見つけてしまった時点でダメだったんだ。

・トム・ハンクス作品をまだあまり観ていなけど、不思議な役者。美麗な顔ではないが、肌質なのか?1人だけまるでタッチが違うかのように光を柔らかく均一に捉える肌と目の奥まで見えそうに透き通った虹彩が理知的な雰囲気を感じさせる。また観てみたい。
たまち

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