【寅次郎は今日もダメだった☂️】
山田洋次✖️渥美清による国民的シリーズ。主人公の寅さんが浅丘ルリ子演じるリリーと共に函館へ旅する日本各地を巡るロード・ムービー的構成の笑いと涙の物語。
毎回同じようなマンネリズム、反復行為を繰り広げる名シリーズなのだが不思議と心の琴線に触れるエピソードの数々に思わずジンワリとなる流石は山田監督らしい手腕の光るニート/ダメ男ものの秀作となった。
今に失われた家族関係や他人との軋轢が総じて昭和っぽく現代を生きる我々にとっては郷愁を覚える内容になっている。こういう寅さんの「一途な気持ち」が現代には無いから尚更センチメンタルな情感を誘う。メロン騒動のシーンは必見。松竹の十八番である庶民劇の代表格。