まーしー

ダイ・ハード4.0のまーしーのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード4.0(2007年製作の映画)
3.5
前作から12年ぶりの続編。この間に、主演のブルース・ウィリスの髪の毛はなくなり、扱うテーマもサイバーテロに変化。
これまでの立てこもり事件や爆弾テロリストを題材とした過去の作品とはテイストが異なっている。

このシリーズの魅力は、主人公ジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)の魅力とアクションに尽きるだろう。
この点、本作は及第点だと思う。
離婚したうえ子どもにも相手されないマクレーン刑事からは、十分に哀愁が漂う。
そのような中年オヤジに降りかかる災難は超S級。
街中で戦闘機やヘリに襲撃される展開は、過去3作品と比較しても次元を異にするだろう。
運も味方につけ、九死に一生を得る内容の連続には痺れた。

本作のマクレーン刑事は若手ハッカーと行動を伴にするが、正直、バディ感は乏しい。前作ではサミュエル・L・ジャクソンと名コンビを組んだだけに、パワーダウンは否めないだろう。
ただ、アナログなスタイルを貫くマクレーン刑事と、最新機器を使いこなす若手ハッカーの対比はおもしろい。少しずつ親子のような関係を築くだけでなく、世代を超え、お互いを「英雄」と呼び合う様子は微笑ましくもある。

世相を反映し、サイバーテロを題材にした本作。
個人的には爆弾テロリストなどと対峙するオールドスタイルの方が、マクレーン刑事にはお似合いな気がする。