のんchan

狼は天使の匂いののんchanのレビュー・感想・評価

狼は天使の匂い(1972年製作の映画)
4.0
『禁じられた遊び』『太陽がいっぱい』『パリは霧にぬれて』等で有名なルネ・クレマン監督作品。
犯罪サスペンス+男のファンタジーという感じ。

ジャケ写でも感じ取れるけど、アウトローの男たちが最後まで生き様を貫いて、自分の信じた道を行く。子供心を持ち続け、そこには男同士の厚い友情が。 


トニー(ジャン=ルイ・トランティニャン)が操縦していたヘリコプターが誤って墜落事故を起こし、ジプシーの子供たちを巻き添えに死なせてしまう。怒り狂ったジプシーたちから追われる身となり、パリ→ニューヨーク→モントリオールへ逃亡する。
トニーはギャングの殺人事件を目撃していまい、チャーリー(ロバート・ライアン)をリーダーとするギャング団のアジトへ連れられて行く。言葉が通じないため、初めは身元を疑われ手錠をされ警戒されていたものの、物静かなチャーリーに親しみを感じ始める。チャーリーの世話をするシュガー(レア・マッサリ)から優しくされ惚れ合う関係にもなるが、チャーリーの漢気に救われていく。
ギャング団は悪徳大富豪の誘拐計画を実行するが、相手が手強く1人また1人と殺されていく中、トニーを先に逃がせたチャーリーは1人アジトで迎え撃つ。絶体絶命の時、なせが戻って来たトニーがいう一言が泣ける。


飛び切りカッコイイシーンがあるわけでもなく、アジトでトランプしたり、酒を飲んだりゆるゆるな雰囲気もあるが、その後でのラストシーン(ジャケ写上部)は最後の最後に2人でビー玉を賭け合って遊んでいるように撃ちまくる。ここは名シーンだろうな、秀逸だった。

トランティニャンは小柄だけどやはりイケメン。
ロバート・ライアンの渋みには男が惚れるのが理解できる。
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