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プーサンのragaのレビュー・感想・評価

プーサン(1953年製作の映画)
3.0
おっとりした予備校教師の野呂は度重なる不運に見舞われても生き抜こうとする。理念や願望と反する現実にも耐える。メーデーに参加するのは害悪だと職場が仕打ちする掟ならば、いずれこの社会は没落するのだろう。理不尽にまみれた現状をユーモアを交えて描く和田夏十の脚本は、かなり怖い予兆で締めくくる。忍耐や沈黙はやがて為政者の思う壺になるのだ。
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