ゆずきよ

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗のゆずきよのレビュー・感想・評価

5.0
続きものでは無いけれどやはり前作観ると観たくなってしまいます。
『続』とはついていますが、物語に関連性は無く夕陽をバックに撃ち合いもしません。

物語は、20万ドルの金貨を追う『悪玉』、コンビを組んで賞金を稼いでいたが裏切る『善玉』、そしてその元相棒を執拗に追いかける『卑劣感』の3人が南北戦争の時代に躍動するお話です。
決してコレステロールやビフィズス菌のお話ではありません。
『悪玉』を演じるのは私のコレステロールも睨み壊してリー・ヴァン・クリーフ。
『善玉』を演じるのは勝手なイメージですがビフィズス菌少なそうクリント・イーストウッド。
『卑劣感』を演じるのは作中断トツの台詞量でお茶目な憎まれ役イーライ・ウォラックです。
三者三様の性格をしていますが、それぞれが一流の射撃センスを持ちそれぞれのカッコ良さがあります。
それでもやっぱりイーストウッド贔屓はさせて下さい。カッコ良すぎですって。
前作よりも物語が重厚で、アクションシーンは控えめ。
悪く言えばマカロニウエスタンっぽく無いのですが、私はこれくらいのバランスがめちゃくちゃ好み。
特に中盤頃に3人の物語が交錯する所なんかは痺れます。
サイドストーリーも多いし、登場人物もいちいち個性的。
戦争のシーンも多いです。
橋を爆破する流れは個人的にお気に入りのシーンなんですよね。
あと初見だと結末の落とし所にハラハラするのでは無いかと思いました。
疾走感があるわけでは無いですが、じっくりと物語を観せていく手法です。
ラストシーンは伏線も回収して素晴らしい終わり方でした。
あのカメラワークはこの監督の味というか良い緊張感の表現で大好き。
エンドロールまで楽しませて頂きました。

何度観ても新しい発見があったり好きな映画です。
今回久しぶりに観ましたが、歳をとったからなのか私の中で何か変化があったのか、前に観た時よりも更に凄い面白く感じました。
邦題が何故『続』というのか気になる所ではありますが、それもご愛嬌。
ちなみに私、仕事の都合で人により一部着信音を変えています。
実は私の相方さんの着信音はこの映画の曲なんです。
理由は単純に一番かかってくるので一番この曲が聞きたいから。
何度観ても良いし何度聞いても良い。
やっぱり好きな映画です。
ゆずきよ

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