不可能を可能にする映画。
舞台『ジョゼフィーヌ』の主演女優・牧樹里が持つスター・サファイアを狙う怪盗キッドから謎めいた予告状が届いた。その暗号から劇の最中に指輪を奪うと推理した毛利小五郎は劇場に張り込むが、キッドはまさかの姿で現れる。キッドとコナンの宿命の対決の行方は…。
この作品からこだま監督から山本監督に交代。今まで見てきた山本監督作のコナン映画はどれもあまり好きではなかったので、そこまで期待せず見ましたが今作もやはり…微妙。
個人的にキッド映画では宝が一体何なのかというワクワク感や宝に秘められた想いなどが見たい。例えば『世紀末の魔術師』や『100万ドルの五稜星』のように。今作みたいに宝をキッドから守るというのも良いんですけど、そこまで宝にフィーチャーされてたわけではないのが残念。
今作のメインは推理ではなく飛行機アクション。飛行機操縦の素人が少し飛行機に詳しいヤツの指示で飛行機着陸を目指すというとんでも展開で、数々のありえないことをやってのけたコナン映画でも流石にやりすぎに感じた。
良かったところとしては、妃弁護士の推理シーンと犯人に対して毛利のおっちゃんが正論を浴びせるシーン。娘の活躍も含めて毛利一家が今作では印象的でした。