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もうひとつの世界のmimicotのレビュー・感想・評価

もうひとつの世界(1998年製作の映画)
3.6
自分の生き方を信じて疑わない人も、大きく心を動かされる事が起きた時、今まで気づかなかった大切な事に気づく。
"これまで"と"これから"の人生の分岐点に立ち止まることで「もうひとつの世界」が見えてくる。そこで考えることで、その後の人生がより豊かになるということを教えてくれる作品でした。

修道女として神に人生を捧げようと覚悟を決めたカテリーナが母性に目覚め、心の奥に抑え込んでいた感情が溢れはじめる姿に共感した。
そして、他の人の生活に歩み寄って初めて、その世界の価値観を理解することが出来た、心を閉した男の心の変化が嬉しかった。

二人に、捨て子の赤ちゃんの里親になって育ててほしい気持ちになりました。

しばしば挟み込まれる集合写真の演出も秀逸。
心に沁みる作品でした。
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