あかめ

パーフェクトブルーのあかめのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
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まず25年も前のアニメのリバイバル上映が満席だったことに驚きました。
改めて観ると携帯電話はおろかパソコンも普及する前の時代の作品だけにさすがに古さは感じますが、サイコサスペンスとしてはオリジナリティーがいっぱいで今観ても全然楽しめました。
現代では女優がテレビドラマであんな場面を演じて裸体をさらすなんてありえませんが、平成初期のアイドル冬の時代にはあれがアイドルのお決まりのコースだったのです。当時はヘアヌードブームだったりVシネマが人気だったりで、アイドルとして大成出来なかった人たちはああいう仕事に流れていくことが多く、あの頃のアイドルたちが頭を過りました。
現在のアニメファンやアイドルヲタにはあのアイドル像がどう映るのか気になりますが、ある意味大変リアルな作品でした。
そして、なりすましブログをするあのストーカー男は千と千尋のカオナシに見えてきました。
あと、ダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」とか完全にこの作品にインスパイアされてるなと実感。
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