BOB

モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアンのBOBのレビュー・感想・評価

3.6
イエス・キリストの生涯をパロディ化した、"モンティ・パイソン"シリーズ第4弾。

聖なる夜にイエス・キリストの隣の家で生まれた男ブライアンが、救世主だと間違われ続ける一生を送る。

"He's not the Messiah. He's a very naughty boy! Now, piss off!"

モンティ・パイソンシリーズ、2作目の鑑賞。

ブリティッシュユーモアが炸裂している痛快ブラックコメディ。盛大にふざけ倒している超馬鹿げたコメディ映画だが、一人の男を無思考で崇拝するという宗教の"不思議"な構造を鋭く皮肉る賢さも持ち合わせていた。ブライアンが、何を言っても、何をやっても、都合の良いように解釈しようとする狂信的な人々の姿は、可笑しくもあり、恐ろしくもあった。

映画史に残る傑作エンディング!!この作品の全ては、このラストシーン、磔の刑に処される人々が合唱する"Always look on the bright side of life"😙🎶に詰まっていると言っても過言ではないと思う。曲自体も素晴らしかったし、映画のエンディングとしても秀逸だった。歌詞の一節にあった"Life's a laugh and death's a joke, it's true"ぐらいのポジティブな精神は見習いたいし、今後の人生、辛いこと悲しいことがあったら、この曲を口ずさんでみようと思った。きっと、自然と笑顔になっている気がする。

今回もくだらなすぎて笑ってしまうギャグやコントがいくつもあった。中でも傑作だったのは、シーザー王主催の絶対に笑ってはいけない"デカチン"コント。シチュエーションも間も巧かった。オープニングクレジットのデタラメなアニメーションと曲の歌詞、"デカ鼻"のくだり、ユダヤ人人民戦線のくだりなんかも地味に好き。

"Biggus Dickus"

・6人のキャストで、40ものキャラクターを演じている。

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