このレビューはネタバレを含みます
クローディをお父さんだと言いながら
お腹に居ると信じている我が子に語りかけるシーンは切ない
でもロルナが生きていこうとする強い意志と希望を感じた
クローディの自転車を追いかけた時に見せたあの笑顔…
笑顔でクローディを追いかけるロルナ。束の間の幸福が切ない。
度々あらわれる鍵とお金が印象的である。
ロルナは引き出しの鍵もロッカーの鍵もしっかり閉める。けど、クローディにせがまれても家の鍵は閉めない…
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[幻想で生き延びる]
ロルナにとって、自分達の夢の為に、麻薬中毒者が殺されるのは耐えられないだろう。しかも、段々、彼に愛情を感じるようになっていたのなら猶更。アルバニアから逃げ出して、他国で…
『ロゼッタ』『少年と自転車』のダルデンヌ兄弟監督作
幸せな暮らしを夢見る麻薬中毒の男と国籍取得のために偽装結婚をしたロルナが、彼と過ごす日々の中で本当の愛を知って葛藤する姿を描く
決して派手な描…
『ある子供』『息子のまなざし』で有名な
ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督作品。
この殺伐感、斬新さ、相変わらずです。
最も肝心なところで、投げっ放しにしてくれるところ、
ぶった切っ…
支える誰かの存在で救いを与えるダルデンヌ兄弟作品の中では異色とも言える終わり方。
「ロルナどうしてるかなあ」と、まるで現実に彼女が存在するみたいに思いを馳せる。
慈しみに満ちた顔でひとり横たわる…