エリセ監督の映画への挑戦。
映画をみせるんだ!と興奮するミゲル、古びた車でフィルムを持ってきてくれる友人、物語の節々に高揚感が詰まっていてみていて飽きない。
このままではいつか壊れてしまう、そんなはらはらした気持ちが絶えない。
ラストの連絡はハッピーエンドと捉えてよいのか?解決していないことが多くまた同じことを繰り返してしまいそうだ。
住居、子ども、仕事、>>続きを読む
和む。
牛に話しかけ懐かれ、"はちみつがあったらな〜"とマイペースなお人好しさに和む。
こんな人生の終わりもありかもしれない。
ホテルがなくても隣にクッキーがいるならと思わせる終焉、良き。
両親が最後にみたモネの蓮、その前に立ちつくし涙をながすショットはとても哀しくとても美しい。
偏見という悪魔に取り憑かれていた主人公。子どもとの距離が縮まるにつれ、悪魔が取り放されたようにみえた。
地底奥深くまで沈む、心が沈む。縦に伸びる黒い線が家族を引き裂く。どんなに目を背けても老いは必ずやってくる。とても恐ろしい映画だ。
どこからリアルなのかフィクションなのかわからない、映画内映画。ドキュメンタリーの定義とは何だろうと考えてしまう、とても良き映画であった。(キアロスタミを思い出さずにはいられない)
映画を撮ることで与え>>続きを読む
俺の美声さんが陰でカラオケ王と呼ばれているのとても笑った。
相変わらずの少ないセリフに反してユーモアの豊富さ、無表情なのにどうしてこんなに温かい気持ちになるの?
アキ・カウリスマキがまた映画を撮ってく>>続きを読む
今の世界情勢と重ねて考えてしまう。関心のない主人公は傍観者である私たちのようで、、皆から見放され、熊からも哀れな目で見られる主人公。決して他人事ではない、今起きていることから逃げてはいけないと訴えかけ>>続きを読む
何が面白いのか、財布の中をみて笑うふたりにとても嫌な気持ちになる。 わるい仲間なんて優しい言葉では済まされないよ。
このレビューはネタバレを含みます
旅の途中で幕が閉じる。
それは突然奪われてしまった姉や母の人生のように
まだあの時のまま立ち止まっている夏彦(この頼りなさ、情けなさはラストレターの鏡史郎を思い起こす)
先を進み旅を続けるキリエ(るか>>続きを読む
こんな風にしがらみを物ともせず、自由に練り歩きたいものだ。ドラムが鳴り響く中、ベルリーンと叫び歌うシーンが大好き。
大自然をバックに劇が始まる演出に心奪われた。 私も襟からアンテナ伸ばして「タクシー」と言いたい。アメリカ式の朝食を食べたい。(銀色の粒、あれは何?)
証明してみせてよ。独りじゃないって
いつも幽霊がそばにいるから
あの浮遊したような淡い気持ちの中を彷徨い続けている
富と孤独と時間をあわせると大変なことになる
私の日常を刺激してくれるのはあなたではない、あなたと私の孤独を一緒にしないで。と誰もいない中、寝室で語るシーンがとても好き。
計画的な欲求(避妊リング)に女>>続きを読む