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蜘蛛女のキスのgeminidoorsのレビュー・感想・評価

蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)
4.3
過去鑑賞。
カミさんの職場にトランスジェンダーの方が二人居て、内一人と仲が良いらしく我が家の夕飯時等によくその方の話を聴く事がある。
で、本作を思い出してみた。

公開当時、何処の劇場で観たのかも忘れてしまった自分…時が流れたのだね〜
東急スクエアだったか岩波ホールだったか…何処ぞだったのか…全く思い出せない💦

前知識ナシに当時の同棲相手と並んで観て、内容の衝撃に唖然とした当時の若者の成れの果てが、たしかに今ここに居る。
当時は青過ぎて受け止め切れず、己のヒダが足りず、理解し切れていなかった様な…
ある表現をすれば"切なくなった"記憶が。

そんな感覚を抱きながらゆっくり歩く器は、若かった自分にはまるで無かった。



本作はいずれもう一度観てみたい作品。


今頃、一緒に観た相手は、何処でどうしてるだろうか…
新宿ABCや渋谷ラママで演った際に見かけ、吉祥寺シルバーエレファントでのYBO2のLiveで初めて声をかけたんだ。
ワタシより酒呑みだったナ。
一人でネパールやインドを旅するバックパッカーだった。
早くに実家を飛び出して自活していた私を、それでも"キミは親の呪縛にガンジカラメで幼いナ"と嘆いていたっけ。
彼女、頭髪は当時にしては珍しい程の短髪で、自身のことをボクと表現していたっけ。


綺麗な少年の様な君よ。
君の瞳は未だ鋭いかい?
何処かの牢獄に居なければいい…


生きているんだろうか…
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