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『ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア』に投稿された感想・評価

AOI

AOIの感想・評価

3.5
初めて見た。
ベルトルッチの映像美は圧巻。
完全に史実通りってわけではなく、かなり脚色されているみたい。
ラストは黒いスクリーンに音楽だけ流す。
この余韻は映画館で味わうべき。
世界的には有名な映画でがあるが、中国ではあまり知られていないっていうのは面白いですね。
【祇園精舎の鐘の声・・・】

不定期開催「dm的映画祭inサクラサケ」のラストを飾りましたのがこちら「THE LAST EMPEROR」でした。
ずっと「観よう観よう」と思いながら、なかなか重い腰が上がらないまま・・・なんていう「あるある」の一本です。
旧作になればなるほどその傾向は強くなっちゃうんですが、そう考えると、昨今の「4Kレストア」「デジタルリマスター」での再上映っていう流れって本当に有難いですよね~。

恐らく今回は「坂本龍一氏の功績を振り返る」っていう意味合いもあったのかな?
「戦場のメリークリスマス」の再上映もやってましたね(もうやらんて言ったくせに!)。
ってな感じで、このチャンスは逃すわけにはいかんわな~と「本日のメインディッシュ」のつもりで鑑賞してきました。

そう言えば、ジョン・ローンって最近どうしてるのかな?
何か出てたりしたっけ?
・・・調べてみたら、確かに今は「フェードアウト」みたいな感じでひっそり暮らしているみたいね。
とりあえず元気そうでホッとしたよ。

僕はもともと中国の歴史が好きなので、この作品の主人公でもある「愛新覚羅溥儀」の名前も知ってはいたけど、イメージとしては「混迷する世界に振り回された可哀そうな人」って感じ。
ん~~あながち間違ってもいないんだろうけど、1から10まで可哀そうな人だったのかな‥っていうと、またちょっと違うのかなって気もする。
「悲運の皇帝」であることは間違いなんだけど、それを言ってしまえば、いつの時代も「権力者」の最後ってちょっとほろ苦い印象ではあるしね。
壮大な歴史や迫力ある紫禁城の映像など、スクリーンで観る価値は十分なんだけど、そこに加えてジョン・ローンの美しい演技に目を奪われる163分間。
今更感はあるけど、一応ね。
あとは内容にも触れますので、エチケットとしてフィルターかけて「紫禁城」に隠しておきます。
◎めくるめく末代皇帝絵巻 史実よりファンタジー

再見、少なくとも3回目か4回目だと思う。

最初は、初公開時(日本公開1987.10.4 )に観ているはず。

オリジナル版のレビュー(本枠より229個前に投稿)は、2024.1.5 「過去鑑賞記録」として「映像美。坂本龍一の音楽。」と短評し、スコアは 3.9 とした。

今回4Kレストア版で再見し、鑑賞後の印象では、スコア 4.6 だったが、3週間経った今振り返ると 4.3 が妥当と思う。

【以下ネタバレ注意⚠️】





それこそ、西太后の溥儀への清朝皇帝指名と崩御から、文化大革命のさなかの1967年の溥儀の死までの中国現代史を、壮大な歴史絵巻として描く長編という意味では、チェン・カイコー監督による1993年の『覇王別姫』(*1 )と相似形をなす、双生児のような作品と言える。

*1 『覇王別姫』4Kレストア版に2024.2.12 レビュー(本枠より93個前に投稿)、なお一部省略して旧版『覇王別姫』にも2.20 投稿(本枠より57個前)。

しかし、『覇王別姫』の描く中国が、膨大な数でありながら一人一人各時代に生きた中国人民であることを実感できるのに対して、本作の大人数の中国人エキストラは、あくまで歴史絵巻の彩りとしてしか扱われていない。

主要な登場人物たちは、宦官を含めて、最初から英語で話す。

西太后は、史実をまげて、紫禁城の玉座の上で、まるで妖怪のような出立ちで幼い溥儀に皇帝たることを告げ、そのまま息を引き取る。

文革の過酷も描かれない訳ではないが、『覇王別姫』では主人公たちが最後の人間性まで崩壊させられ、観る者にこの上もなく痛みを感じさせるのに対して、ベルトルッチ監督の興味は、女子紅衛兵による一糸乱れぬアトラクションの面白さを見せる方に重点が置かれている。

中国共産党による再教育シーンで、日本軍による南京大虐殺や731部隊についても触れられるが、いずれも過去映像での言及にとどまっている。

そもそも、中国人の役には然るべき俳優を配しながら、日本人役は、将校の高松英郎がほとんど唯一の名のある俳優で、メインは、俳優ではない坂本龍一に演じさせた甘粕正彦だ、というのもベルトルッチが歴史を本格的に描く気がないからだろう。
裕仁天皇を出す代わりに、何やら謎めいた雰囲気を醸し出すサカモトが甘粕を演じれば、それで充分だ、ということだったのではないか。

そう、本作は、あくまでも、一ヨーロッパ人から観たエキゾチック・チャイナに過ぎないのだ。
同じ監督が、かつて『1900年』でファシズム台頭から大戦終了までのイタリア現代史を、強烈な怒りや共感を伴う形で魅せたのとは大きな懸隔がある。

画面は、常に壮大で美しい。
坂本龍一の音楽は、やはり荘厳で、中国的でありながら、美しくも切ない。

観ている間は圧倒され続ける。

鑑賞後は、凄いものを観たという満足感で満たされる。

だが、肝心の歴史そのものが、中国の人民たちが血と汗で積み重ねて来た万感のある思いというものが、あまりにも希薄であったことに今更ながら気がつく。
だから、感動や印象が薄れていくスピードも速いのだ。

ストーリーやキャストの詳細や、史実との相違などは、Wikipedia が詳しいので委ねたい。
(本作の中国での公開は2015年だと記されている。)

*2 「ラストエンペラー」で検索
ja.m.wikipedia.org/

溥儀の同性愛については、もっと描かれていたように記憶していたが、案外匂わせ程度のあっさりしたものでしかなかった。

*3 参考
異常な性生活を送ったラストエンペラー
デイリーBOOKウォッチ 2019.2.17
books.j-cast.com/2019/02/17008655.html

その代わり(?)、夫人の婉容と川島芳子のレズビアニズムが描かれているが史実ではない。

同じ歴史巨編とは言っても、やはり、5点満点を付けた『覇王別姫』とは、そもそもベクトルの違う作品ではある。

だが、実際に本作を観ると、その映像美と、坂本龍一の音楽には、やはり感動の嘆息を漏らさずにはおれないのだ。

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