冒頭、スクープゲットからのタイトルバックが気持ちいいし、テンポの良い展開やご本人たちの再現っぷりも含め、UK好きにはサクっと楽しめる。
特に、アンドルーのキョトンとした目付きや挙動不審っぷりが笑えたし、お育ちの良さからくる人の好さやイノセントな部分が、ママ(女王)やお側にいる人間からすれば「守ってあげたい」と思う気持ちにさせてしまうのもよく分かった。罪の意識のなさも含めて。
ただ、その他は全体的にキャラが上滑りで浅いのと、最後のカタルシスのポイントがハッキリしないので、どこで盛り上がったらいいのか分からないまま、めでたしめでたしになっちゃったのがもったいなかった。
「西部劇の決闘みたい」からの両者の目のアップは、セルジオ・レオーネへの敬意を込めたシャレか。