見せ方が抜群に巧いのに、随所に差し込まれる「何じゃ、それ？」が悉く興を削ぐ。
何でそこで押し退ける浜辺美波、その戦車どこの軍隊、「ジリ貧」「つーか」「ぶっ込む」って何時代の言い回し、無理矢理でも大阪弁のキャラ入れなアカンさかい、この時期に戦犯になってない司令官、お手紙出しまくって挑発の意味不明、例によって辛気くさい吉岡、例によって暑苦しい蔵之介、例によって臭っさい山崎演出、後出しじゃんけんでお子様リベラルな浅っさい反戦メッセージ、今どき朝ドラかワイスピかってぐらいの「ジャジャーン」、いくら何でもそんなとこでパラシュート開いたらその下は？
何かと視点や設定が斬新なのは評価するが、根拠や裏付けが浅すぎるから、かえってヘンテコなことに。
とはいえ、やっぱり絵づくりだけは頗る巧いから、ゴジラ師匠のオンステージは息を飲んで見入ってもた。そこは劇場で見ておくべきだったと後悔。フレームの外から船とか電車とかヒュンヒュン飛んでくる辺りの気持ち良さ（？）。
あと、シリーズ全体を見通して「再生する」って徒労な設定を導入したのは冴えている。ズルいけどな。
