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正義の行方のSoulFoodKitchenのレビュー・感想・評価

正義の行方(2024年製作の映画)
4.2
とても考えさせられる良質のドキュメンタリー😥
1992年福岡県飯塚市で起きた二人の幼女殺人事件、2年後に久間容疑者が逮捕され2006年に死刑確定し、たった2年後に2008年に執行された・・・
犯人とされた久間は死刑執行前まで無実を訴えた

イヤ〜、あまりに捜査がズサンなのに呆れた
犯人ありきの捜査
完全では無いDNA鑑定
誘導尋問されたかの様な目撃証言
直接的な証拠も無い
挙句は証拠の捏造まで疑われる
有罪にするには、誰が見ても証拠不充分過ぎるやろ〜
よくコレで死刑が執行されたな〜😡

死刑後も再審請求する弁護団 
すでに死刑執行された事件が再審される可能性は低い中
事件から30年あまり経って歳も重ねて来ても頑張る、その執念には頭が下がるワ〜

そして西日本新聞の記者による検証記事
事件当初から自分の社の報道に疑問を持ち調査報道を始めた・・・
当時の事件担当記者も、スクープ合戦に踊らされて記事が軽率やったと振り返り反省する😞
間違いを正そうとする、そのジャーナリズムとしての姿勢には光が見える💡

対して刑事たちは今だに犯人に間違いないと自信満々に言い切る🥵
久間逮捕で間違いは無かったかと問われて
「久間逮捕から一度も同じ様な事件が起こって無いのが何よりの証拠」と言ってたのが恐ろしい😨
失礼ながらこの程度の分析力で良く刑事が出来るなと呆れたワ〜😮
一度、刑事の勘とやらで犯人に間違えないと決めつけたら何が何でも有罪しないと気が済まないんやろ・・・
弁護団にも「粗を探したがる」とか不快感を示す
こんな刑事がいる限り冤罪は無くならないと思う・・・😥
刑事の家が田舎のせいもあるけど、みんな床の間に日本画の掛け軸と日本人形が飾ってあったのが気持ち悪かったナ〜😩

多分、地元では名士なんやろな〜🥵

もし死刑の執行が今もなされて無かったら犯人に繋がる新たな証拠か出てきた可能性もある
再審請求で真実に近づけたかもしれない・・・
何より動機も犯行方法も分からないのでは、犠牲に合った二人の幼女の気持ちも晴れないやろ・・・
その点でも警察側、裁判所は大きなミスをした事は明らかやな〜

裁判所を表す元のブロンズ象には剣と天秤を持った女神の目には目隠しがされている
物事を偏った目で見ないと言う宣言や
日本の最高裁判所のブロンズ象には、その目隠しが無いと言う・・・

ホンマに久間は犯人やったのか、別に犯人がいたのか真相は藪の中ならぬ闇の中や〜

最後に久間死刑囚の奥さんが目隠ししながらもインタビューに堂々と答えてたのは印象的やったナ〜・・・
そして久間死刑囚と写真に仲慎ましそうに写っていた子供は今は・・・と、気になった・・・

司法制度、そして死刑制度について改めて考えさせられた〜🥺
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