『エルピスー希望、あるいは災いー』の元ネタと思われる飯塚事件のドキュメンタリー映画。
現実はドラマよりも圧倒的に複雑で、一概に警察、国家権力が悪いとも思えなかった。
一つ言えるのはDNA型鑑定という最先端の科学技術に見えたものが、実際のところは刑事事件に使えるだけの信頼性を持ち合わせていなかったことが問題だったと思われる。
ドラマのように全てを仕組んだ黒幕がいるわけでもなく、警察、裁判官、新聞記者、地域住民などがある程度の責任感と、許容範囲内のいい加減さで仕事をした結果、冤罪かもしれない人に死刑判決を出したという現実が何よりも怖い。
ドラマと違って、冤罪というわけでもなく多分この人が犯人だったのではないか？と思われる状況証拠もあるのが何とも言えない。
