Polling

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のPollingのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的な権力を誇ったカトリック教会が時代の趨勢とともに急速に力を失っていく途上の事件を描く。
世界史に全く疎いのでイタリア統一運動とローマ占領をこの映画で学べたのが私にとっては一番の収穫。
よく分からん家政婦が洗礼したと言い出しただけで、強権的に子供をさらって平気な顔をしているあたりがさすが。
もっと昔の中世だったら裁判も開かれることもなく、泣き寝入りだっただろうが、一応裁判まで開かれたあたりに時代の節目が垣間見える。
終盤、エドガルド・モルターラが母親に会うことができた際にカトリックに改宗させようとする様に宗教の難しさを感じる。
彼にとっては家族の絆よりも信仰の力の方が上回ってしまったわけだが、彼からすればそうするしか無かったわけで、
終生、母親が改宗を拒否した理由が理解できなかったかもしれないと思うと残酷な話だなと思う。
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