日下勉

戦雲 いくさふむの日下勉のレビュー・感想・評価

戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)
4.0
この映画を見ながらずっと「日本」とは何なのかを考えていた。安全保障上、もし外国などの脅威があり、われわれの生活や命が脅かされるのならそれに対して軍備という「備え」は必要であろう。これはあくまで日本国に住む人たちを守るためである。
ただ沖縄での自衛隊基地の拡充はどうなのか?たとえば住民の反対にも関わらず行われるミサイル基地の配備、この配備は島民を守るわけではなく「日本」を守るために必要だとされる。そして台湾有事の際に全島避難が計画されている。つまりは有事になっても島民を守らないというスタンスなのだ。
こういった安全保障の不条理と与那国、石垣、そして沖縄の人たちの生活を撮して行く。
日本のためといって沖縄の住民を守らないというのは、第二次大戦時の沖縄戦から変わってないのだと思う。
日下勉

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