シェパードを配信している動画配信サービス

『シェパード』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

シェパード
動画配信は2024年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『シェパード』に投稿された感想・評価

Omizu

Omizuの感想・評価

3.6
【第96回アカデミー賞 短編実写映画賞ショートリスト選出作品】
アルフォンソ・キュアロンがプロデュースした短編映画。監督は『鳩の翼』イアン・ソフトリー。

クリスマスに帰ろうとした空軍の飛行士は機器の故障に見舞われるが、そこに誘導してくれる謎のパイロットが現われ…

クリスマスに観ていたらより一層感動しただろうなぁ。キュアロンがプロデューサーということでしっかりしたクオリティの作品だった。

まぁありがちな話ではあるが、飛行シーンもちゃんとしていて入り込めた。しっかり感動できるいい話。
【聖夜の奇跡】

1975年にフレデリック・フォーサイスが書いた短編小説の映画化。

クリスマスイブの夜にイギリスに向けて夜間飛行に飛び立った若いパイロット、フレディ。
しかし、彼の乗る飛行機は突如電気系統のトラブルに見舞われ、大西洋上で完全に孤立してしまう。
燃料も底を尽き「もうだめか・・・」と諦めかけたその時、彼の近くを飛ぶ一機のモスキート(戦闘機)を見つける。

「どうした?故障か?」
「助けてくれ!電気系統が故障して燃料も残り少ない」
「誘導要請か?わかった。家まで送り届けてやる」

奇跡的な出会いに導かれ、まさに墜落寸前で着陸に成功したフレッド。
しかし、それは不思議な夜の始まりだった・・・・っていうお話。

物語としてはもうちょっと盛り上がりが欲しかったな・・・という点ではちょっと消化不良気味ではあるものの、雰囲気はとても静かで僕好み。

特に夜空を飛ぶシーンは暗闇と無数の星に包まれているような感じが上手く表現されていてとても美しかった。
以前、郊外のキャンプ場に行ってひとしきり騒いだ後で、ひっそりと真夜中に夜空を見上げたら、それこそ「満天の星空」っていう言葉が相応しいくらいの圧巻の景色で、じっと見ているうちに何だかその夜空に吸い込まれていきそうな感じすらして、ちょっと怖さすらも感じたことがあった。
あれを「怖い」と表現するのが正しいのかは良くわからないけど、きっと、今まで観たこともないくらいに壮大な夜空が目の前に広がっているっていう光景が凄すぎて、自分のキャパがオーバーフローを起こしたのかもしれない。

で、このお話でも、とにかく夜空の浮遊感は美しくて、このシーンだけでも4DXとかで観たら気持ちいだろうな~って感じ。

でもいきなり電気系統がやられたら、そりゃどんなに訓練している人でもパニックになるさね・・・。
それこそ、先日観た「ロスト・フライト」も記憶に新しいし、ほんと「飛行機のトラブル」ってほぼノーチャンスでしょ?
これを「陸、水中、空」でそれぞれ考えたらね、陸はまあ色々と出来るから生き延びる確率は高いとして、水中もかなり厳しいなりにも、人間自体は「黙っていれば浮く(らしい・・・俺は沈むけど)」っていう事を考えれば、まだワンチャンある。
それに引き換え、空でトラブルに巻き込まれたらもう落ちるしかないですやん・・・っていう。
そう考えれば、いろいろ尽くしても「ダメだ・・・」ってなったら、もう諦めるのも無理ないかなって思っちゃうよね。

そして、そこから起きる不思議な出来事。
これは夢か幻か・・・

テイスト的には「世にも奇妙な~」とか「アンビリーバボー」的なお話なんだけど、でも、こういう体験をしたっていう人って、少なからずいるんですよね。

(いるはずのない人に導かれて助かった)的な。

もしかしたら極限状態で観た夢や幻覚の一種って片付けられてしまうかもしれないけど、でもそれにしては説明がつかない現象も残っていて・・・っていう。

フレッドの目の前に現れ、そして彼を助けたのは10年以上前に大西洋上で姿を消したジョン・カヴァナー(ジョン・トラボルタ)という名パイロットだった。
彼は戦争中に何機もの味方の飛行機を見つけては誘導し助けてきた。
そんな彼が、フレッドを助けてくれたのだ。

そして不時着した基地で出会う当直の男。
彼から聞くジョン・カヴァナーの伝説。
≪でも彼があなたを助けたなんて信じられない。だって彼はもう・・・。≫
か、ら、の・・・
「不思議ついでにもういっちょ」っていう展開はちょっとびっくり。
でも、怖いというよりはホッコリと優しい後味が残るような映画でした。

1975年にフレデリック・フォーサイスが書いたこの物語は、操縦士免許をもつトラボルタが実際に体験した出来事と酷似しているそうです。
1992年、彼は家族を乗せて米首都ワシントン上空を飛行中に自分が操縦していた航空機の電気が完全停止するという事故に遭遇しました。

「自分は間違いなく死ぬと思うことがどういう感じか分かった。ジェットエンジンは2基とも良好なのに、計器も電気も何もなかった。これで終わりだと思った」

しかし最終的には「まるで奇跡みたいに」無事着陸。
トラボルタはそんな経験もあって今作に引きつけられたそうです。

そう考えると、トラボルタは自身が演じたジョン・カヴァナーに重ねて自分自身に起きた奇跡を再現したのかもしれないですね。
こればかりは「信じるか信じないかは・・」かもしれないけど、僕自身はそういう事があってもいいんじゃないかな・・って気もしてます。

因みに、主演のベン・ラドクリフはダニエル・ラドクリフとは全く関係ないそうです。
たまたま「ラドクリフ繋がり」っていうだけで、何となく顔まで似て見えるって不思議な感じですね。
外人からしたら「木村拓哉と木村祐一(キム兄)って兄弟なん?」っていう感じなのかも(笑)
chiyomi

chiyomiの感想・評価

5.0
クリスマス・イブに彼女に会いに帰郷する若きパイロットは途中で計器類故障で無線も使えなくなり危機に陥るが、その時、奇跡的に戦闘機に遭遇する。短編ですが、涙が出て……。戦争により多くの若きパイロットの死と迷った戦闘機を誘導し帰還させるパイロットの魂、きっと空では今でも誰かを助けているのかも。ジョン・トラボルタの👍と笑顔が泣ける。

『シェパード』に似ている作品

こちら放送室よりトム少佐へ

製作国:

上映時間:

10分
3.7

あらすじ

直接会うことのない、テープ/宇宙の向こうのあなたへ 1989年。高校の放送部の星は一人でラジオドラマをつくっている。ある日カセットテープに知らない少女の声が……! 孤独な生徒たちと、宇宙飛…

>>続きを読む

ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン

製作国:

上映時間:

139分
3.6

あらすじ

アメリカ海軍初の黒人飛行士、ジェシー・L・ブラウンと彼のウィングマン、トム・ハドナー。朝鮮戦争のさなか、危険な任務に挑むことになった2人がきずなを深めていく。

ザ・ディープ

上映日:

2013年05月04日

製作国:

上映時間:

95分
3.0

あらすじ

1984年、アイスランド沖から数マイルの海上で漁をしていた漁船が沈没。猟師たちは、極寒の海に投げ出され、次々と絶命していった。そんな中、若手漁師のグリは必死に泳ぎ続け、何とか一人陸にたどり…

>>続きを読む

氷がすべてを隔てても

製作国:

上映時間:

103分
3.4

あらすじ

1909年、アイナー・ミケルセン隊長 (ニコライ・コスター=ワルドー) 率いるデンマークの北極探検隊は、アメリカのとある主張を覆そうと企てます。その主張とは、グリーンランドが2つの島に分か…

>>続きを読む