遺産を相続しノルウェーに移住したアメリカ人の家族が納屋を宿泊施設にしようと考え新生活を満喫しようとするなかでその納屋に住んでいる妖精を怒らせてしまう。ノルウェー製。古き伝統と習慣の違い。ジュブナイル家族要素と邪悪ファンタジーホラーの融合でジャンル的な揺さぶりは、まずまず良かった。また”大人は決して分かってくれない”系譜を盛り込み子どもの純粋無垢と大人の認識のズレが、事態を悪転させる。騒音や変化、明るい光が苦手のエルフに対して、巨大サンタのライトアップを玄関に飾ったり乱痴気騒ぎをするなどエルフのエスカレーションぶりも描写していく。エルフたちのスラッシャームービーとして振り切れてない感じは、やや残念。古くからその土地に住まう者と新参者としてその地に住もうとする者、両者の喜びと怒りの対比が皮肉でおもしろかった。
