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ジャンプ、ダーリンのJIZEのレビュー・感想・評価

ジャンプ、ダーリン(2020年製作の映画)
3.5
カナダの田舎町で暮らす祖母と久しぶりに再会した孫の二人の関係を題材にしたヒューマンドラマでドラァグクイーンの世界に身を置く孫が久々に祖母を訪ねしばらくの間共に生活する。まず”ドラッグクイーン”というワードは、作品を通じて初めて知った。クロリス・リーチマンの遺作。祖母と孫の遠慮無しの程良い距離感が絶妙で、世間の目盛りでは到底計り知れないものが詰まっていた。また人間本来の”生きたいように生きる”スタイルの大切さを解く。現代の生きづらさの映し鏡をキャラクターたちが皆体現しているようである。観る者を選ぶダウナーな作品ではあるが、人間の尊厳や自我を今一度呼び起こすエネルギーが根底へ通っていたように感じた。
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