先週ぐらいから劇場公開作が忙しくなってきた。
『コナン』『ブルーロック』、そして、コレ。
今週末から『ゴジラvsコング』『リバウンド』とか。
映画館のGW興行感の雰囲気を感じてきた。
日本の平安ファンタジー、大好き。
“平安京”“陰陽師”“安倍晴明”“鬼”、、、ワクワクする単語が立ち並ぶ。
それをワーナーが豪華俳優陣を集めに集めて。
前に2作作られてる野村萬斎と伊藤英明の『陰陽師』、あれが結構好きで、それを期待して、かなり前から楽しみにしてた。
今回は今をときめくコミック原作の実写化主演の筆頭の山﨑賢人“安倍晴明”と染谷将太“源博雅”コンビ。ワクワク止まらない。
もう列挙し切れない豪華俳優。
ぶっちゃけ、そこにまでその人使うか、のレベル。
だから、正直なところ、少し所帯が重い感じは否めない。
豪華過ぎて、その豪華さをしっかり出し切らねば、的な。
だから話の流れや繋ぎや“平安ならでは”の風情や情緒、人々の不安や悪い流れが“鬼”を産み不思議でミステリアスな時代“平安”、みたいな感じよりも、“陰陽師”内の政治やサスペンス色の方に寄せた感じ。
それが良いか悪いかは置いておいて、野村萬斎Verよりは全体の輪郭や色んな背景をしっかり描こうとしている印象。
山﨑賢人もアクションに強いので、動きもある。
俗世間や陰陽師内の出世や政治、マウント取りに興味もなく飄々としながらも、実は個人的な出来事に囚われがちな安倍晴明。
帝、貴族社会で権力を持つ身分でありながら雅楽に長けて笛を持ち歩きながら単純な思考回路の源博雅。
この2人のコンビ感と徐々に芽生える友情は健在。
これが観たかった、みたいなのはしっかりある。
今回はいくつかの“呪”が交錯する。
交錯しながら、誰かが糸を引いたり、誰ともなくそこに意思の有無はともかく不可抗力的に生まれたり。
作為的でも自然発生的でも、人の願望や先入観、深層心理、いずれにせよ人の主観の中で生まれる“呪”。
それを産み、利用し、惑わすのも人。
それに信じ、囚われ、惑わされるのも人。
事実と真実。
これが今回の作品の1つのテーマになっていて、現実であれ、深層心理であれ、客観的な事実と主観的な真実の狭間でそれぞれの帰結を導き出すような物語。
そして、安倍晴明が陰陽師たちの中で、明らかに別格級の人材だったことを突きつけてくる。
同じ“人の飽くなき欲求”が生み出す醜い部分が形になる話ではあるが、個人的には野村萬斎Verの少し曖昧でおどろおどろしい感じの方が好みだったが、こっちもスタイリッシュさ、カッコ良さ、スケールの大きさを感じれる。
平安の妖しさ、やっぱり良い。
安倍晴明よりも源博雅になりたい。
そして、やっぱり“無念を残しながら死んでしまった人”よりも、“それに禍々しい理由をつけて利用して生きてる人”の方が怖い。
※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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