のんchan

ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニーののんchanのレビュー・感想・評価

4.5
アカデミー賞歌曲賞ノミネート。最優秀はビリー・アイリッシュに決まったがこちらも素晴らしい、グラミー賞受賞アーティスト🌟

恥ずかしながら無知過ぎて、ジョン・バティステ(37歳)の存在も名前すら知りませんでした。
だからこそ知れて良かった。こんな天才がいて、ジャンルを超えた新しい音楽を作り出していること。そして、ミュージシャンとしてだけでなく、夫婦愛、家族愛、仲間たちの愛が溢れているドキュメンタリーが観れて大感動🥹


小さい時から常に頭の中には何かを創造していて、身体の中ではリズムがあったと言う。
ジュリアード音楽院で修士号を取得。家系も超エリート一家の出身。しかし、クラシックな学風と合わずに異端児扱いされる。
「なぜ鍵盤ハーモニカなのか?精神科医に診てもらえ」とまで。何をしても反発の的だった。

しかし、自由を求め街角や地下鉄での演奏を経て、ニューヨーク市の各所で呼ばれるようになり、その時にクエストラブやL・クラヴィッツと出会う。レニーがマドンナに話して生活が一変。
アメリカの人気TV番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』に出演して世界が変わっていった。

作り出す音は本当にジャンルがない。ジャズ、クラシック、R&B、民族音楽...その融合。常にチャレンジし消化しながら昇華する。
音楽は自分の好きなことのできる環境になっていった。

終盤、血肉を分けて注ぎ込んだシンフォニーをカーネギーホールで演奏するのだが、途中、あろうことか停電になるハプニングが...それでも焦らずピアノを弾き続けてメンバーや観客を率先して落ち着かせている人間の大きさも素晴らしい。

10代でバンドのキャンプで出会ったスレイカさんと赤い糸で結ばれていた。ジャーナリストで作家のスレイカさんは22歳で白血病と診断されて、その後長い闘病生活を繰り返していた。そんな中で2022年2月にプライベートに素敵な結婚式を挙げているシーンもある。今は癌を克服されている。

既にセレブなので、暮らしぶりは洗練されていて、ファッション界でもアイコンになっている。

マルチなんですよね、イケメンだしスタイル良いし、楽器が出来て歌えて、そして踊ってました。現代のMichael Jacksonかと思ったわ✨

この作品はオバマ夫妻がエグゼクティブプロデューサー。
音楽作りに焦点を当てつつ、支え合い愛し合う夫婦の物語でもあった。奥さんの退院するシーンではもらい泣きで大号泣しました😭
2人共にそれぞれ頑張ったんです、理想的な夫婦愛が美しい。

是非ともお薦めしたい✨🎹🕺
のんchan

のんchan