菩薩

青春の菩薩のレビュー・感想・評価

青春(2023年製作の映画)
3.5
『収容病棟』の様な環境で『苦い銭』の様な題材が展開され『死霊魂』みたいな背中が頻発する、ってことでめっちゃワン・ビン観てる〜って気分に浸れるが(って言うほど観てないが)ワン・ビンにしちゃいたってライトは作品だと思うし(って言うほど観てないが)、作業ゲーの様な場面も多いせいかいい意味でかなりダラダラっと観られて長尺がさほど気にならない。ただここで映し出される現実は当然甘くないし、確かに青春映画と銘打ったところでなんら問題はないものの、その青春の大部分は労働と搾取と消費の中にこそある。やっぱりハイライトはボビン?みたいの投げられて突然キレるニキvs飛びかかりニキの作業場ブレイキングダウンか、仕事もせずにイチャコラし始めるカップル?には結構な殺意を覚えたのも事実。皆あの歳にしちゃ随分と痩せているのに腹だけは出ている、おそらく相当栄養が偏っている…。可燃物の側でもベッドでも躊躇なく煙草を吸う彼等、きっといつの日にか火事を出すであろう。
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