清作の妻の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『清作の妻』に投稿された感想・評価

primorye

primoryeの感想・評価

3.7
不幸や孤独の持つ引力たるや。

美しい面もあるのはわかるが、封建的なコミュニティの閉鎖性と百姓たちの権威崇拝の精神性には耐えられそうにない。

だけどそれが日本人なんですよね。
村社会の閉鎖性の中で故無く異物扱いされる若尾文子のやさぐれっぷりがピリっとしてていい

映画終盤で強烈な愛によって犯してしまう行動は狂気的だけどその姿が恐ろしいまでに美しかった
最後のシーンがすごく好き🎬

当時はこんな事件があってもおかしくないような気がする。戦争によって、別の事件が起きることが恐ろしい!
じょな

じょなの感想・評価

3.5
貧困や病気や戦争が人を苦しめる。
ただし本当に人を追い詰めるのは、表面上だけで判断してそれを称賛したり卑下したりする醜い人間たち。
champavert

champavertの感想・評価

4.0

元妾のあややの孤独になりたくない一心と強烈な愛ゆえに盲になってしまった清作だが、それであややの孤独の胸中を知り、模範=国家に従うことを止め、自ら売国奴として生きていくことを悟ったのは、ある意味ではハ…

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ノノ

ノノの感想・評価

3.9

国のため死ぬために生きてる戦時中の空虚さ。清作に心奪われたお兼を演じる若尾文子の姿が本当に妖艶で美しい。お兼はずっと孤独で捻くれた人生を歩んできたが故に清作の目を潰してまで愛してくれる人を側に置きた…

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KAKIP

KAKIPの感想・評価

4.4

記録用
増村保造監督作品。新藤兼人脚本。

妾とて生きてきた女性が夫が亡くなったことにより村へ帰るが家族共々が村八分の扱いを受ける。
そこへ村の模範的青年である清作と出会い村人から酷い扱いを受けなが…

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風ノ助

風ノ助の感想・評価

4.0

家族を支えるために身を削ってきたお兼
天涯孤独となり村八分で寂しい思いをしているお兼に優しくする村の英雄、模範兵清作
当然惚れてしまうよね
清作もお兼の匂い立つ色香にやられてしまう

清作が徴兵され…

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ume0214

ume0214の感想・評価

3.6

U-NEXTで視聴
反戦・ロマンス映画
小説原作、1924年(浦辺粂子)に続いて2度目の映画化
全く知らない作品だが何かでお薦めに出ていたのかも

お兼は貧乏な実家のために金持ち老人の妻となる。
老…

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ジジイ

ジジイの感想・評価

4.2

吉田絃二郎の同名小説を新藤兼人が脚色、増村保造が監督した。1965年公開。主演の若尾文子は当時31歳くらいであろうか、脂が乗って演技にも磨きがかかっている。かなりハードな役で彼女自身も「転機になった…

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