楽太郎

ゴールド・ボーイの楽太郎のレビュー・感想・評価

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)
5.0
80~90年代、コメディタッチのアイドル映画やガメラシリーズで私の心を掴んだ金子修介監督。近年は低予算の作品が目立っていたけど、地道なアジア進出活動が実を結んだのか、久々に海外資本で面白い映画を作ってくれました。
偶然、殺人現場を撮影した少年たちが犯人を大人顔向けの駆け引きで追い込むサスペンス。犯人もなかなかの悪で、先が読めない展開にハラハラドキドキでした。願わくば多くの人に観て欲しい。
ところで、この映画のポスターを見たときに岡本喜八監督の「大誘拐 RAINBOW KIDS」を思い出しました。緒形拳と北林谷栄の顔半分をコラージュしたポスターに不安を思った喜八ファンが、一斉に応援団になって大ヒットに繋がった記憶。
今回の岡田将生と少年の顔半分のコラージュもこの映画の面白さを伝えておらず、このまま埋もれてしまうのではと危惧。タイトルの「ゴールドボーイ」も意味がよく分からないし(監督の名前かよっ笑)。
岡田将生さんのサイコな悪役っぷりや少年たちとのスリリングな駆け引き、めっちゃ面白いです。「DEATH NOTE」シリーズの金子監督の実力が発揮されています。監督の美少女センサーも健在でした笑
ということで、点数を少し盛りましたが得点が高いと観る気になる人が多いと思うのでささやかながら応援です。
楽太郎

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