MasterYu

リンダはチキンがたべたい!のMasterYuのレビュー・感想・評価

3.0
フランスの郊外にある団地。
母ポレットの勘違いで叱られたリンダ。
間違いに気づいたポレットは、何でもしてあげると謝罪する。
するとリンダは、亡くなった父がよく作ってくれたパプリカチキンを作ってほしいと頼むのだが、時悪く街はストライキでどの店も休業注力。チキンを手に入れるためにポレットとリンダのドタバタ劇が始まる。

字幕版鑑賞。

日本からは出てこないだろうと思われるこのアニメーションのタッチ、色彩にまず惹かれます。
監督のキアラ・マルタが、自分の子供に見せたいと思うアニメがないから作っちゃえと、夫でアニメ作家のセバスチャン・ローデンバックと本作を作ったそうですが、倫理観皆無のキャラばかり出てくるこの作品を、自分の子供に見せたいのか(笑)と思ったり。

近年観たフランス映画で、団地を舞台にする作品が結構あった記憶がありますが、フランス映画の流行りだったりするのでしょうか?社会の縮図的な意味で。

アニメだからこその演出表現は独創的で面白い。暗がりの描写とか特に新鮮に感じました。

昨年(2023年)6月に劇場鑑賞した「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」でも、学校で児童たちが「ウェーイ」と喜んでいるシーンがありましたけど、本作でも同じような「ウェーイ」が聞けましたが、フランスの児童たちは皆んなあんな喜び方で統一されているのでしょうかね?

登場人物の奔放な、悪く言えば自分勝手な行動を笑えるかどうかで評価も変わりそう。
ある意味で狂気、そして最後は和解というより妥協?して終わるストーリーは、観ていて飽きなかったですけど、私にはよく分からんってやつでした。
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