さるやん

サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者のさるやんのレビュー・感想・評価

4.5
気がつけば今年も残り2ヶ月ほど。
こんにちは、さるやんです。
みなさん、そろそろ今年のベスト映画も固まって来た頃ではないでしょうか?
さるやんも最近まではインド映画
シャールク・カーン主演『パターン』で決まりだな!
などと思っておりましたらここに来てどデカい花火が打ち上がりました。

それが

サイラー ナラシムハー·レッディ
で、ございます。

いま巷で話題の
"南インド映画の世界"という
RRRやバーフバリでおなじみのS.S.ラージャマウリ神監督の影響下のもとにチョイスされた作品の4本の映画の1本として公開されました。

レビューをまだしておりませんが、
プシュパ 覚醒もまったく想像できないような作品で改めてインド映画の底深さ。知ったばかりですが、
今作はインド独立戦争のきっかけを作った伝説の英雄を描く作品として
バーフバリ+RRRのテイストを兼ね備えたインド映画の隠し玉とも言える傑作で、未だにパターンとどちらがベストワンにしようかなやんでおり、週明け火曜日にでもおかわりをしようかと思っております。
最初は写真の衣装がかっこいいなあ、よし見よう、くらいな気持ちだったのです。

始まりは、たぶん映画でも描かれた
セポイの反乱
そこで、劣勢を強いられるインド軍
あと100名ほど兵士しか残っていない。弱気になる兵士に女王は語りかける。
独立運動の初め、ナラシムハー·レッディはたった1人で戦いを始めたのだ
と、そして語られる
ナラシムハー·レッディの物語。
こんなんもう、燃えるしかないストーリーですよ!

そして、ナラシムハーレッディを演じるのはRRRでラーマを演じたラームチャラン(今作のプロデューサーでもあります)の父にして、メガスターの異名をもつ
チランジーヴィーさん。
まだこのかたの作品として一作品したかみたことないですがコメディタッチも得意なので今作をみたときに大分印象が代わり驚きました。

そして、肝心のストーリーですが、根幹は東インド会社を起点とする英国の、横暴が描かれており、その横暴に苦しむ民の姿を見るに耐えかね耐えかね
ナラシムハーレッディが近隣の領主の、力を結集し大きな塊になる姿を追っていきます。
途中には裏切り、陰謀、様々な障害が待ち続けていますがそれをはねのけるカッコいい姿満載です。
もうインドイケオジ大集合なので枯れ専の方々には、たまらないとおもいます。
また、中盤の山場として攻城戦が描かれますがこれもロード・オブ・ザ・リングを思い出させる大軍勢対知恵を凝らした防衛戦が見れてベン・ハーなど好きな方も満足されると思います。
史実としての性質上悲しい最後ではありますが、ただ悲しいだけではなくドラマティックになっているので悲しみとともに興奮も感じることと思います。

また、男性陣だけではなく激動の時代を駆け抜けた女性の姿も熱く表しており熱い涙を流す方も多いと思います。

いまのところ限定的な公開ですがこの、波が大きくなれば一般公開もありえますので是非ご覧になってその熱い想いをレビューやX(旧twitter)などに書き記してもらうと盛りあがると思います。

エンドロールにたっするころには
ご覧になったあなたも
サ、サ、サイラー!!
ナラシムハー!!レッディ!!

サ、サ、サイラー!!
ナラシムハー!!レッディ!!
と心のなかで叫んでるに違いありません。
さるやん

さるやん