ゆめちん

サンクスギビングのゆめちんのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
4.0
サンクスギビング

"グラインドハウス" から16年と聞いて少し驚いたが、待った甲斐あり。フェイクの予告編に登場したシーンがちょこちょこ再現されているのが嬉しい限り。

"感謝祭" 発祥の地マサチューセッツ州プリマス。感謝祭特別セールで起きた "ライト・マートの惨事" から1年。街全体が年に一度の祝祭に沸き上がる中、突如ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が発生する。

イーライ・ロス監督作品は、ホラーとしての恐怖描写はもちろん、人間心理や社会問題などを的確に捉えているという印象だが、本作でもそこは変わらず。

"学生のパレード" "アメフト" "七面鳥の丸焼き" という感謝祭の定番アイテムが、次々に連続殺人鬼によって残虐なものに形を変えられていくのが印象的。特にあの"丸焼き" はインパクトあり。

ホラー映画お約束の展開を踏襲しつつ、緊迫感溢れる冒頭の群衆暴動シーン、バリエーション豊富な殺害方法、犯人が誰なのかといいミステリー要素など見所も多く、監督のホラー映画愛を存分に感じることができる作品になっている。
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