ゆめちん

メメントのゆめちんのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
4.0
メメント
 
ノーラン監督の代表作ですが未見で、リバイバル上映にて鑑賞。20年以上前の作品なのに、正直その完成度の高さに驚いた。
 
ロサンゼルスで保険調査員として働くレナードは、自宅に侵入してきた男に妻を殺され、自らも頭部を損傷し、新しい記憶を10分しか覚えていられないという障害を負ってしまう。
 
カラーシーンが時系列と逆に進み、モノクロシーンが時系列通りに進む。それらが断片的な繋ぎ合わせで交互に流れ、映画の最後に1つに繋がる作りで、観る側も記憶障害の主人公を擬似体験しながら鑑賞するのが面白い。

TENETよりは分かりやすいが、やはり構成が複雑なので、1度観ただけで理解するのが難しく、もう1度少しずつ巻き戻しながら観てみたくなる。

ノーラン監督は "時間軸"をいじりながら見せていく作品が多いが、本作がその原点であると思うと感慨深いものがある。本作を観て素晴らしい感性の持ち主だと改めて思う。
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