ヒカル

サンクスギビングのヒカルのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
3.5
昨年は劇場1発目をドキュメンタリー系嫌いで音楽系好きの私とは最悪の相性である"ケイコ 目を澄ませて"という賞レース向けの作品にしてしまい、お通夜状態となったので、ロッテン・トマトで批評家83 観客79とソコソコ評価高めの18禁ホラーを無難な選択だろうと判断し、昨年同様に旧友と正月に鑑賞しました。


感想はボチボチでした。前半はかなり良かったと思いますが、後半が少し残念な出来だったかと思います。スクリーム、ソウなどと似たミステリー仕立てのホラーで何を書いてもネタバレになりそうですので改行します。














本作の良くなかったところ良かったところ

✖ 地元の歴史的人物のお面が街中で配布されて犯人の匿名性演出のアイテムとして使われてますが、お面を被ってる人が少なすぎるなど、あまり有効利用出来て無かったかと思います。

✖ 犯人は2人というのが流行りだと思いますが、本作は1人でその職業から時間的に不可能な犯罪かと思います。公式で時系列を納得出来るように説明いただくか、ソウの様にネタバラシのシーンを映像で表現してほしかったです。これがモヤモヤさせられて、後半の駄目なところかと思います。ただ、2で実は2名の犯行だったという説明がなされてすっきりするかもです。

◯ 冒頭のブラックフライデーセールのシーンはドキドキさせられました。犯人の動機付けのために良い人ばかりが亡くなったのはストーリー上仕方が無いのですが、もっと悲惨に描く事も出来たかと思います。後の被害者をもっと糞に描いてジョーカー的に悪のヒーローとして描くのも有りだったかもです。

◯ パレードのシーンでの手際の良いプロの犯行はロストフライトのプロ傭兵チーム並に説得力のある描写でした。お面の不活用を✖としましたが、お面のミスリードでプラマイすると◯ですね。



2も制作決定しているとのことで、観に行くかどうかは微妙ですが、ブラックフライデーセールの惨劇はまだまだこすれるシーンですので、更にパワーアップするなら観てみたいです。
ヒカル

ヒカル