楽太郎

異人たちの楽太郎のレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.0
山田太一さんの第一回山本周五郎賞受賞作がまさかのイギリスで映画化。大林宣彦監督の映画は名作だけど、これはまた違ったアプローチ。80年代の日本のアーバンな孤独から、クィアと言われる同性愛者の孤独に置き換えられている。多様性のこの時代でもなかなか理解は進まないのかな。主人公の内面要素が強い描き方で、両親に会うところが現実なのか夢なのか分かりにくい。内容を知っている私でも退屈に感じるほど説明不足でした。タワーマンションに住んでいるのが二人だけ、というのも思わせぶりで、なんだかナイーブ。エンタメではなく純文学的でした。
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